10分で幸せ☆月曜「昼」の恋愛小説~森川朔椰~

Posted on 2017/11/06 by おうちカフェスタイルマガジン

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心配だから傍にいるね




よく誤解される。
クールと言えば聞こえがいいが【冷たい】と……

あ、ポーカーフェイスだとも言われる。
何を考えているのか分からないとかね。
挙げ句の果てには『人が悪い』とか(苦笑)

もう慣れっこだけど
たまぁ~に落ち込む。


「瑞葉は冷静なんだよね。そこ、いいとこだから」
いつものカフェのいつもの席。一隼が私の頭をポンっとはたく。

「俺はさ、(そこが)好きだから」
「流せなかったら、俺が聞く」


ヤバい……
泣けてきた。

フリー画像女性仕事

かつて
「瑞葉のあたたかさは、俺が知っている」
「だから…安心して強くなれ」
と言ってくれた人がいた。

「あたたかくて弱っちい瑞葉は、俺だけが知っていればいいだろ?」
そう言って

……1人で空へ旅立ってしまった。

それ以来、ちゃんと泣けなくなった私。
彼の望み通りに強くなった私。


このまま
1人で生きて行くものと思っていた。

一隼に出逢うまでは。



趣味や嗜好が似ていた私と一隼。
友人の友人から始まって、ゆっくりユックリ近づいていった。


私は一隼の迷子みたいな眼差し……が気になっていた。

それで、何かとあれこれ手出しをしていたようだ(苦笑)

「そんなに俺が心配……?」

彼のその問いかけに
私は自分の想いを知った。
【心配】に隠した言葉たち……を。



件の一隼は……私の錆び付いた心の訳を知りたくなったらしい。

珍しく、突っ込んだ質問をしてきた。


私は親とか仲良しの友人とか
親しい人との距離の取り方が下手過ぎて、悩んでいた。

甘えるとか、お世話になるとか、出来なかった。

とにかく1人で何とかしようともがいていた。

確か、そんな話を
一隼にした時だった。


「どこの誰だろうと、どんな理由だろうと
瑞葉を傷つけるなんて俺は絶対許さない!!」
(たとえ親だろうと……と、その目が語っていた)

「1人とか言うな!」

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ヤバい……
思い出したら
また、泣けてきた。

とにかく一隼は
たまぁ~に名言を吐いて
私をウルウルさせるので、困る……


え?
【冷たい】とか、誰が言ったんだ?って……??
それ、愚問(笑)


決まってるじゃない!!

一隼と一緒にいる時の私を
……見たことがない人(笑)(笑)


ヤバい……
今度は笑いすぎて
涙目(笑)


「なに?瑞葉泣いてる??」


……一隼……?

心配なら、ずっと傍にいてね