10分で幸せ☆月曜朝の恋愛小説~森川朔椰~

Posted on 2017/10/02 by おうちカフェスタイルマガジン

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温泉と浴衣とご飯



彼と温泉旅館。

部屋に着くなり
「ほらっ!」と、彼から浴衣。
「うん」と私。

着替えてみると、明らかに丈が長い。

「ねぇ?これ、長いよね〜〜
彼の方へ行くと
ちょうど彼は、浴衣を羽織ろうと下着姿。
私は慌てて目を逸らす。

「ん?」
私を見た彼が、真顔で手招きをする。
私と彼、両方から近づく。
と……
彼の手が私の顔へ……

「えっ!!!」
正確には、彼の手は私の後頭部へ。
そして上から押す……

「あ、LLサイズだわ(笑)」
浴衣の襟を見て、彼は一言。

……はぁ?そんな見方ってある??
……ドキドキした私の立場はどうしてくれるの?

……恥ずかしすぎて無言の私。
彼は涼しい顔で
私の浴衣をサッと引っ張り
自分の手元の浴衣をフワッとかけた。

そして
後ろから一瞬
腕を回して抱きしめた。

それ反則!!
また、ドキドキしちゃったじゃん

 

ggtt


「行くぞ?」
気づくと彼が
部屋の鍵を持ち、ドアのところに立っていた。

「あっ!待ってよぉ〜
……始終……彼のペース。
でも、彼が楽しそうだからいいや


それにね
今の私たちって【ペアルック】だよね(笑)
(〃ω〃)


*⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*


朝食はバイキング。
一階の食堂にペアルックのまま向かう(笑)

お互い食べたい物を選んで
席に着く。

「「いただきます」」

今日はどこへ寄ろうとか
お土産は何がいいかな?とか
そんな会話を楽しむ。


そんなこんなで
一泊二日の小旅行は終わっちゃったけど
楽しかったから
また行こうねって、約束した。


今回の旅で
私の心に1番残った出来事。

……それは……

バイキングの時
【選んできたお料理が全く同じだったこと

あの種類、品数の中から
選んだものが一緒って!!
……凄くない??

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後日、それを話題にしたの。
「全く同じチョイスだったよ」って。

そしたら……
「へ〜〜そうだった?」
「普通にいつもの朝食が食べたかっただけだから」
「いつものって……」
「花穂の作る朝飯」

……なるほど……


「俺好みだからな」


要するに、彼が言いたかったことは
私の作る朝食は『世界一』なので
いつも私が作る朝食と
同じメニューを選んでしまった、と。

宿のよりも
私の作るお料理の方が『断然』うまい。
それは
自分の好みとドンピシャだからである。

↑↑
と、(勝手に)最強脳内変換


「花穂は『世界一』だもんな?」
彼がウィンクしながら言った。

(え?何で??)
「顔に書いてあるし(笑)」


(多分……今の私、顔が赤いに違いない……)

彼は普段ぶっきらぼうで
甘い言葉とか絶対言わないから
私は、こういう悪戯っぽい顔に弱い。

そして
そんな事を考えている自分にハッとする。
(またバレちゃうな……)


まぁ、いっか。
気持ちがダダ漏れでも。

だって大好きなんだもん。
それが1番大事でしょ?


ねぇ?またベアルックしに行こうね!!

 

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